動画作成時のラウドネスノーマライゼーションに関する情報について
Youtubeなどに動画をアップロードした時に、「あれ?思ってた音量と違うな。」と思ったことがあるのではないでしょうか?それはもしかしたら動画サイトのラウドネスノーマライゼーション(Loudness Normalization)が効いているからかもしれません。簡単に言えば、動画全体の平均音量が「これは基準値より大き過ぎる」と判断されたら勝手に抑えられる機能です。大き過ぎるかどうかを判断する基準値は動画サイトによって異なり、公表されていたりいなかったりするので、簡単にまとめておきます。(基準値の単位はLUFSかLKFSで表され、1LUFS/LKFSは1dBに相当します)
この基準値を意識して動画を作成しておくと、意図した通りの音量で再生できるようになると思います。
※これは動画サイトに動画をアップロードする時のエンコードによる音質変化とは別物です。あくまでも音量を制限するだけの機能です。
Youtube = -14LUFS
Youtubeは基準値を公開していません。ただし検証サイトによれば-14LUFSのようです。
https://note.com/sound2020/n/n2c962554c3cf
https://www.meterplugs.com/blog/2019/09/18/youtube-changes-loudness-reference-to-14-lufs.html
ニコニコ動画 = -15LUFS
ニコニコ動画は仕様が公開されています。基準値は-15 LUFSです。
・基準となるラウドネス値: -15LKFS/LUFS (Integrated Loudness)
・ラウドネス計測方法: EBU R 128 / ITU-R BS.1770-3
https://ch.nicovideo.jp/nicotalk/blomaga/ar1848078
(参考)民放 = -24LUFS
参考までに、民放は-24.0LUFSと定められています。
(民放連技術規準T032「テレビ放送における音声レベル運用規準」より)
https://j-ba.or.jp/category/t032
ラウドネスノーマライゼーションについて詳しくは下記の記事などが参考になると思います。
https://www.phileweb.com/interview/article/202010/13/765.html
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