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三郎丸蒸留所と長濱蒸留所の意気込みが感じられるモルト原酒交換の賜物「FAR EAST OF PEAT」と「INAZUMA ブレンデッドモルト」が3月30日に発売です。

2021-05-14

ジャパニーズウイスキーの自主基準が策定されたのは、今後の日本のウイスキー業界にとって大きな一歩だと思いますが、それをさらに押し進めようという気概が感じられる取り組みです。クラフト蒸留所同士がモルト原酒を交換し合うことで、新たなフレイバーを生み出す。なんとも夢の広がる話です。

この取り組みが日本のウイスキーメーカー全体に広がって、グレーン原酒も交換できるようになることを目標にしているようですね。三郎丸蒸留所の提案にはそのことが明確に記されていますし、長濱蒸留所の「INAZUMA ブレンデッドモルト」のニュースリリースにもブレンデッドウイスキーについて触れられています。

小さなクラフト蒸留所もジャパニーズグレーン原酒を入手できるようになれば、ジャパニーズウイスキーの自主基準に準拠したブレンデッドウイスキーを作れるようになります。シングルモルトより比較的安価なブレンデッドウイスキーが販売されれば、特に海外でジャパニーズウイスキーの市場を広げるのに大いに役立ちそうです。もちろん日本国内でも、多様なジャパニーズブレンデッドウイスキーが発売されれば、ウイスキー愛好家だけでなくより多くの人が美味いジャパニーズウイスキーに触れる機会が増えますね。いや単純にどんなウイスキーができるのか興味深いし、面白くなりそう。

ただそうなるためには、グレーン原酒を製造できるサントリー 、ニッカ 、キリンといった大手メーカーが原酒交換に応じるか、いくつかの蒸留所が共同でグレーン原酒の蒸留所を作るかなどしなければならないですが、それがすぐに実現するようには思えないので、そこに向けた第一歩ということですね。

長らくグレーンウイスキーは、シングルモルトウイスキーより格下と見られてきましたが、重要度で言えば決して格下などではありません。むしろブレンデッドウイスキーを作る上ではグレーンウイスキーの質が出来を左右するくらい重要です。グレーンウイスキーの重要性についてはWHISKY Magazineの記事が参考になります。

http://whiskymag.jp/154_bg/

そしてグレーンウイスキーの歴史と製法については、元サントリーチーフブレンダーで「響17年」の生みの親でもある稲富孝一さんがとても詳しく解説してくれています。

https://www.ballantines.ne.jp/scotchnote/14/index.html

いずれにしても今後への期待が高まります。まずは手に入れたいですが、いつものように即完の予感がしますね…